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東京に緊急事態宣言が発令されていたころ、お花を買いに外に出るのが困難だけれど、お供えのお花は絶やしたくない、とご相談いただき、プリザーブドフラワーのご注文を戴いたことがありました。

綺麗で薄いピンク色がいい、というご希望でした。

プリザーブドフラワーの「ピンク色」には、口紅のように沢山の色が存在し、普段はその中でも私は何かと個性の強いピンク色を選びがちなのですが、

まだお別れして間もないとのお話を伺い、最も素直で、混じり気少なく見えるピンク色を選択させていただきました。

少量の白と、淡く素直なピンク色と、若草色のたっぷりのグリーン、白い艶のある器。余計なものを入れず、飾りを省き、できるだけ素直に、基本に忠実に制作させていただくことで、敬意を表せていただいたつもりです。

お心が和み、感謝の意が伝わるようなお花。制作者としてできることとは何かを考えながら、お作りさせていただきました。